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兵北げんきバンドのはじまりについて


兵庫県北部教会連合会(以下兵北)は、
竹野・香住・城崎・豊岡・出石・気多・清滝・村岡・八鹿・和田山・朝来の
11教会で成り立っています。
日本の学校教育が成り立たなくなってきている現実があるように、
青少年育成は、どこの地域でも難しくなってきつつあります。
また、日本人の宗教離れが進み、神様・霊様に手を合わす人も減ってきて、
宗教への考え方も随分変化してきました。

少子化が進み、加えて宗教離れ…
金光教の教会にも子どもがお参りする姿が減ってきました。

昔は盛んに少年少女会活動を兵北でも行われ、
子ども達も多数参加し、多くの子ども達がお育ていただきましたが、
土地柄からか?
リーダーをしてほしい若い年代の青年が、進学や就職で地元を離れてしまうことが多く、
なかなか活動の継続が難しいという問題点がありました。

年と共に活動が低迷していく教会が増えていく中、



そんなこと言ってても、しょうがないやん!



と、立ち上がったのが、兵北げんきバンドだと思います。



「少年少女が集う集会をやろう!」という気はあるけれど、
「うちの教会だけでは難しいかも・・・」というのが本音。
それに兵北の各教会を見ましても同じような状況です。

それならいっそ、兵北丸ごと助かって、
いずれは各教会で活動が盛んになれば良い!と思いまして、

ちょっと逃げかもしれませんが
「連合会単位で活動をさせてもらえたら、おもしろいかもな〜」
という思いが出てきました。

子ども達の現状を見ますと、結構音楽に関わっている子が多い。
田舎だからか?
小学校高学年になると強制的に楽器を練習させられる学校が多い。
しかも、どの学校もかなりレベルが高い。
これは小学校で終わらせるにはもったいない。

音楽は世界に通じるし、年代も問わない。
それに私自身も音楽が好きである。

私の奥様も「やっぱり人間音楽なしでは生きていけんわ〜」と
ボソリと言ったりする。
やはり何か音楽には力があるようです。

そんなわけで平成17年12月から連合会で集会がスタートしました。

楽器はない。
指導者はいない。
お金もない。
そんな状況でのはじまりでした。


「教会に子どもがいない」と言いますが、
それでも兵北には11教会あって、
リーダー1人と子ども1人が、それぞれ集まれば、
それだけで22人の音楽隊が誕生します。

楽器だって家にある物を持ち寄れば何とかなるし、
それで楽しければ必ず人は集まる。
出来ないことはない。

私がお育ていただいた三田教会のフォーゲル隊と同じように、
月2回を目標に、土曜日か日曜日に集会を開催していこう!

ということで、
年1〜2回だった連合会の少年少女活動を
月1〜2回に増やすという無茶ぶりからはじまり、
とにかく出会って繋がりを深めていくことから始めました。

集会会場は兵北の各教会を回り回っています。
今回は竹野、次は清滝、その次は出石・・・
みたいな感じで転々としています。

集会の度に楽器を運ぶので、協力してくださるリーダーは大変かと思いますが
「教祖様の生きられ方を伝えたい」との願いのもと、もがいています。

参加してくれる子ども達も、会場がコロコロ変わり、移動も大変かと思いますが、
子どものうちに色んな教会に参拝できるのは幸せなことじゃないかな?
と勝手に思っています。


「うちの教会にはたった1人しか子どもがいない」という思いで終わらすのか
「神様が差し向けてくださった氏子である1人」と分からせてもらうか、
その心次第でおかげはいただけるのだと思います。

青少年の成長を心から願う熱い思いが、
この活動のはじまりだと思います。

清滝教会 中村隆平(兵北少年少女会担当)


兵北げんきバンド活動場所


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